RFID・QRコード・バーコードに対応していますか?
特に指定はありません
RFID・QRコード・バーコードとは情報の表示・取得方法の手段です。
当システムでは必要情報の指定はありますがデバイスや取得方法の指定はありません。
必要な情報が必要な形で端末に送信されることをご確認ください。
簡単ですが、以下にそれぞれの違いについて解説します。詳細な規格は各HPにてご確認ください。
バーコード
バーコードという単語は幅広い対象となりますが一般的には1次元バーコードのことを指すことが多いと思われます。
画像をリーダーで読み取ることで情報を取得します。(QRコードも同様です)
バーを複数横向きに並べたシンボルです。
一見同じように見えても、世界では100種類以上の規格が存在します。
規格により、登録可能な情報が変化する特徴があります。
それぞれ規格に対応したバーコードリーダーが必要です。
QRコード
QRコードとよく耳にしますが、QRコードは2次元バーコードの一種です。2次元と言われるのは縦横2つの次元を利用することができるためです。ここでは2次元バーコードの一部を紹介します。
いずれも読取には2次元対応のバーコードリーダーが必要です。
最近よく見かけるQRコードです。
正方形の角に配置された切り出しシンボルが特徴です。
正方形の為、表示面積を小さくすることができるメリットがあります。
通常の2次元バーコードよりも読取精度が向上しています。
1000文字以上の情報を登録することができるため、複雑なURLなどを簡単に伝えることが可能です。
DataMatrixと呼ばれる2次元コードです。
1次元バーコードよりも表示面積を小さくすることが可能です。
QRコードに比べ生成・管理は簡単ですが読取精度は若干低下します。
RFID
RFID(Radio Frequency Identification)とはその名の通り電波を用いて情報をやり取りします。
電波を用いるため、バーコードの様に形状を固定化する必要はありません。
用いる電波方式は複数ありますので、対応したタグ、リーダーが必要です。
メリット
- 複数タグの情報を一括で取得可能です。
- 容器包装の中にあるタグの読取も可能です。
- タグの種類によっては情報を書き換えることも可能です。
- 電波の届く範囲であれば高い位置にあるタグなども読取が可能です。
- タグを金属やセラミックに内包することができます。
デメリット
- 高額です。(タグ、リーダー共に数倍から数十倍程度)
- 金属の影響を受けやすい。(破損や読み取り不良など)
- タグの破損を確認する方法が無い。(破損を知らせる術がない)
- 不要なタグの情報を取得してしまう可能性があります。
- 読取精度を100%にすることは実質的に困難です。制度確認方法はアナログな手段のみです。
- タグ自体が破損することがあります。(アンテナ・チップ)
- バーコードを併用しなければ補完しにくい。
- 一意のコードを検索する際などはバーコードに比べて大きな違いはありません。
- 電波法に注意が必要です。(免許申請または登録申請を必要とする場合があります)
- 金属タグやセラミックタグの設置方法が限定的
RFIDとバーコードの違いについて
実はシステム的に違いはありません
システム側からみると、実は違いは大きくありません。
リーダーがバーコードやタグから取得して端末側に送信する内容は同一にすることが可能です。
※細かい仕様は違いますが、例えばIDだけを送信する場合を想定して解説します。
RFIDは素早く、バーコードはゆっくり
人間の目にはRFIDは一括で全コードを読取っているように見えますが並列ではなく直列処理です。したがってバーコードに比べて非常に速く連続して情報を送信しているに過ぎません。
※RFIDの場合は蛍光灯の様に目で確認できない程小さな時差があります。
単独の情報を取り扱うか、複数の情報を取り扱うかの違いです
RFIDが必ず複数の情報を取り扱うとは限りません。
当システム的にも機能により複数の情報を一括で取り扱う機能がございます。そのような機能の場合にはRFIDを活用していただいても問題無いかと思われます。
ご注意
バーコード・QRコード・RFIDのいずれにおいても1コードもしくは1タグ内に複数の情報が登録されている場合があります。このような場合にはリーダー側の設定を正しく行う必要がある場合がありますのでご注意ください。
複数の情報とは?
例えば商品コードとロット番号の様に違う項目の情報を1つのコードやタグで利用可能とする方式です。
複数情報を組み合わせる方法と分割する方法と分割した情報を送信する方法はコード・タグ・リーダーの仕様により様々ですので詳細はご利用を想定される規格情報をご参照ください。
RFIDは100%読取を保証するものではありません
バーコードの場合は読取状態を確認しながら読み取ることが可能です。
RFIDの場合はランダム数のタグを一度に読取りますが、読取範囲にいくつのタグが存在して何%読取完了したか確認する方法はありません。
読取精度を確認する為には別途パラメータ(数や重量、その他など)を使用する必要があります。ない場合は目検で確認する他はありません。
RFIDの読取不良について
- 金属、その他による電波干渉
- タグの破損
- タグの重なり
- タグの電力低下、不足(アクティブ方式の場合)
- 読み取り可能範囲の境界域が不明瞭(必要なものを読取らない、不要なものを読取る)
- 大量情報の送受信時などの欠損